平均年収が高すぎると言われるのはなぜ?
おすすめの対処法は?
など平均年収について違和感を感じている人は多いでしょう。
そこで本記事では、平均年収が高すぎる理由について徹底解説します。
数字のマジックに騙されない方法も解説するので「平均年収に違和感を感じている」という人は、ぜひ最後までご覧ください。
平均年収が高すぎる現象が起こる理由
本章では「平均年収が高すぎる現象が起こる理由」を5つ紹介します。
- サラリーマンだけのデータではない
- 都内でデータを取っている
- 副業をしている人も含まれている
- 年齢別の調査がされていない
- 高収入の人がいる場所でアンケートをしている
なぜ平均年収が高いと言われるのか知りたい人は必見です。
サラリーマンだけのデータではない
平均年収が高すぎる現象が起こる理由として、サラリーマンだけに絞ったデータではない可能性が挙げられます。
当たり前ですが【サラリーマン】と【経営者】では、収入は大きく異なります。
また、サラリーマンの中でも業種によって年収が違うことは起こり得ることです。
例えば、以下の職種(正社員契約)で、年収が一番高そうなのは何でしょう。
- 営業職
- エンジニア
- 美容師
成果報酬かにもよりますが【営業職】か【エンジニア】だと思う人がほとんどのはずです。
つまり、サラリーマンと一括りで見ても職種や業界が違えば、平均年収は大きく異なるのです。
実際、ネットでも「平均年収はデータを上手く偽造するための方法なのでは?」と違和感を持っている人もいます。
したがって、平均年収が高すぎると感じるのは、属性が同じ人でデータを取っていないからと言えます。
都内でデータを取っている
都内でデータを取っている可能性がある点も、平均年収が高くなる理由です。
特に都内は経済成長が進んでおり、優秀な人材が集まりやすいので、年収が高い人も多い傾向があります。
一方で地方だと生活費が安いのがメリットですが、平均の賃金も低いのは有名な話です。
実際に、ネットでも「地方は年収400万で勝ち組」とも言われています。
つまり、都内中心で集計してしまうと、年収が高くなりやすくなってしまうのです。
副業をしている人も含まれている
また【副業をしている人】と【会社員だけの人】を合わせて集計していると、平均年収は高くなりやすいです。
例えば、副業で月10万稼いでいると年間で120万になります。
つまり、副業をしている人と本業だけの人では、平均値で計算してしまうと乖離が起きやすいのです。
特に近年は副業が流行しつつあり、本業に加えて、月10~100万といった額を稼いでいる人もいます。
したがって、副業に取り組んでいる人と合わせてしまうと、平均年収が高すぎることが起こりやすくなってしまうのです。
年齢別の調査がされていない
また、年齢ごとに分けられていない点も、平均年収が高くなりやすい原因です。
日本は年功序列に基づいて給与が決まる傾向があるので、40代と20代では大きく収入が変わります。
特に20代前半は、新卒の人も多く年収は低くなりがちです。
一方で40代は出世して役職の人も多いので、年収は高くなりやすい傾向があります。
実際「35歳で年収600万は転職注意」といった、年収600万前提の意見がネットでは挙がっています。
したがって、年齢別に分かれていないデータは、平均年収が高くなりやすいのです。
高収入の人がいる場所でアンケートをしている
また、高収入の人がいる場所でアンケートが実施されていた場合も、平均年収は高くなります。
例えば、東京の港区は年収が高い人が集まる場として非常に有名です。
仮に港区でアンケートを実施した場合、平均年収が高くなるのは当たり前。
そこで港区も東京であることに変わりないので「東京都で実施したデータである」と言えば、高く見せることが出来てしまいます。
つまり、高収入の人がいる場所でアンケートを実施されていると、平均のベースが上がるので、年収が高くなりやすくなってしまうのです。
平均年収が高すぎるとならないために大切なこと
本章では「高すぎる平均年収の罠にはまらない方法」を紹介します
- 中央値で判断する
- 調査数の多いデータを見る
それぞれ順に解説します。
中央値で判断する
平均年収の罠にはまらない方法として、平均値ではなく中央値で見ることが挙げられます。
平均値で集計するデメリットは、異常値が来た時にデータ全体がおかしくなってしまうことです。
さらに調査数が少ないほど、データが狂う確率が高まります。
一方、中央値であれば調査数が少なくても、データ順に並べた真ん中の数値なので、現実との乖離が少なくなる傾向があります。
したがって、より現実的な平均年収を把握したいのであれば、中央値で見るようにしましょう。
調査数の多いデータを見る
平均年収の罠にはまらない方法として、公共機関のデータを活用することが挙げられます。
公共機関のデータは国が膨大な情報量を用いて計測しているので、偽造がされにくいからです。
例えば【100人】と【1万人】のデータを比べると、人数が多ければ変数があっても関係なくなるので、中央値でも平均年収でも差異が無くなります。
つまり、以下のような国の公共機関が出しているデータだと、信頼性が高いと言えます。
したがって、平均年収に騙されたくないのであれば、公共機関のデータを参考にするようにしましょう。
まとめ:平均年収が高すぎると感じるのは調査元の属性が一致していないから
本記事では、平均年収が高すぎる理由について解説しました。
結論、データ調査元の属性が一致していないからです。
例えば、日本は年功序列なので、年齢関係なくデータ集計すると平均年収は高くなることがあります。
したがって、正確なデータを見たいのであれば、調査元が自分の見たいものと一致しているのを見るようにしましょう。