「不動産投資を少額から始めたい」
「初心者でも不動産投資で成功する方法を知りたい」
そのような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
日本不動産研究所の「不動産投資家調査」によると、不動産投資を始める人は、2016年から年々増えてきており、2023年は前年比+1.2%となっています。
そこで、今回は、完全初心者から不動産投資を始める人に向け、「基礎知識」「始め方」「注意点」などを解説します。
本記事を参考に、不動産投資で失敗しない方法を学びましょう!
<この記事はこんな人におすすめ>
- 不動産投資で失敗したくない
- 不動産投資を少額からスタートしたい
- 不動産投資を始めてみようか悩んでいる
初心者が不動産投資を始める前に知っておきたい基礎知識
不動産投資を始めるにあたって、最低限知っておきたい知識について解説をします。
- 不動産投資の仕組み
- 不動産投資物件の種類と特徴
不動産投資のそれぞれの特徴を理解し、どのような仕組みで利益に繋がっているのかを把握しましょう。
基礎知識を持っているかどうかが、不動産投資で利益を出せるかにつながります!
不動産投資の仕組み
そもそも不動産投資の仕組みについて、ご存知でしょうか?
不動産投資で利益を得る仕組みには、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。
インカムゲイン | 家賃収入。入居者がいる限り得られる利益。 |
キャピタルゲイン | 不動産の売却益。保有している不動産を売却することで得られる収入。 |
インカムゲインは、入居者が支払う家賃を収入源として得ることを言います。
例えば、家賃10万円の不動産が、10部屋分の入居者がいる場合は、『10万円 × 10部屋 = 100万円』が、月々の利益になります。
ただし、実質的には、得た利益から、不動産のローンや、修繕費などを支払う必要があるため、入居者が少ないと、赤字になります。
爆発的に大きな金額にはなりませんが、入居者がいる限り、ずっと得られるのがインカムゲインです。
キャピタルゲインは、保有している不動産を売却することで得られる利益のことを言います。
インカムゲインのように、継続的に得られませんが、一度にまとまった利益を得られる可能性があります。
例えば、3000万円で購入した不動産を、3500万円で売却すれば、500万円のキャピタルゲインを得ていることになります。
キャピタルゲインは、物件の状態や、タイミングによって、金額が大きく変わるので、時期の見極めが非常に重要です。
まとめると、インカムゲインは、積み上げて利益を得ていくもので、キャピタルゲインは、一気に大きな利益を得るものになります。
不動産投資の物件の種類と特徴
不動産投資とひとことで言っても、投資する物件の種類はさまざまです。
種類はさまざまですが、大きく分けると以下の3種類になります。
- 一棟投資
- 区分投資
- 戸建て投資
それぞれの投資の特徴について解説します。
一棟投資
一棟投資とは、アパートやマンションを丸ごと購入して、賃貸に出す投資方法です。
一棟投資の大きなメリットは、部屋数が多いため、家賃収入が0になるリスクが低く、人気のある物件になった場合は大きな資産形成ができる点です。
注意点としては、初期投資の費用が大きくなることと、空室が増えると、赤字になるリスクが高いことです。
一棟投資は、元々人が住んでいる物件を購入することもあれば、新築で入居者が0人の状態でスタートすることもあります。
新築で、入居者が0人の状態でスタートする場合は、集客活動から行う必要があります。
また、一棟投資は、「管理に手間がかかりそう…」と思われるかもしれませんが、管理を委託するシステムなどもあるため、手間をかけずに管理ができます。
区分投資
区分投資は、マンションの一室を購入して賃貸に出す投資方法です。
区分投資のメリットは、少ない費用で始められることと、管理コストも低いため、複数の物件を所有して、分散投資ができることです。
それほど収入の高くなくても始めやすいのが、区分投資です。
分散投資をすることで、ある物件からは収入がなくなっても、他の物件から収入を得られる可能性があります。
注意点としては、空室になると収入が0になることと、土地自体は所有しないので、建物の老朽化が進み、資産価値が下がると回復しづらい点です。
区分投資は、平均的な年収のサラリーマンでも参入している方が多いので、初心者にはおすすめです。
戸建て投資
戸建て投資は、一軒家を購入して賃貸に出す投資方法です。
戸建て投資のメリットは、希少性が高く、入居者がすぐに見つかるのと、長期間住むケースが多いので、収入が0になる可能性が低いことです。
戸建ては、「ペットを飼いたい」「楽器の練習がしたい」など、入居者のニーズに応えられるため、希少性が高く、住む人がすぐに見つかる傾向にあります。
注意点としては、地域によっては長期間空き家になる可能性があるのと、入居者が退去する時に、修繕費やリフォーム費の負担が大きくなることです。
戸建ては、需要に合わせてカスタマイズができるので、自分のアイデアを試してみたい方などにおすすめです。
初めて不動産投資する人がやるべきこと
「不動産投資は、何からやれば良いか分からない」
そのような疑問をお持ちの方へ、初めて不動産投資をする人がやるべきことについて紹介します。
- 不動産投資の知識を身に付ける
- 投資金額や収益目標を決める
- 資金を用意する
これから不動産投資を始めようか検討している人は、ぜひ参考にしてください。
不動産投資の知識を身に付ける
まずは、不動産投資の知識を身につけましょう。
不動産投資の世界では、普段聞き慣れない用語が飛び交います。
用語を知っていないと、業者との会話についていけない可能性がありますので、よく使われる用語は理解しておきましょう。
また、用語だけでなく、不動産投資で必要な手続きや、業者の選び方などの知識も必要です。
本、YouTube、ネット検索、SNSなど、さまざまな媒体から情報収集ができるので、ある程度の知識を身につけてから不動産投資を始めましょう。
知識がない状態で進めると、「手続きに漏れがあった」「選んだ不動産業者が最悪だった」など、望む結果が得られない可能性が高まります。
本記事も参考にしつつ、必要な知識を身につけてから、不動産投資を始めましょう。
投資金額や収益目標を決める
必要な知識を身につけたら、投資する金額と、目標の収益額を決めましょう。
「とにかく稼ぎたい!」「本業と別の収入源を作りたい!」という、漠然とした目標だけで不動産投資をスタートするのにはリスクがあります。
不動産投資では、投資とリターンのバランスを考えて投資をしなければ、大きく損をする可能性もあります。
不動産投資は、大きなリターンが見込めるからこそ、大きなリスクもあります。
大きな金額が動くため、投資金額と収益目標のバランスを十分に考えてからスタートしましょう。
収益目標は、「いつまでにどのくらいの利益を得るのか」を具体的に考えるのがおすすめです。
資金を用意する
投資金額と収益目標を決めたら、資金を用意しましょう。
投資の方法にもよりますが、不動産投資を始めるためには、大きな資金が必要になります。
節約やバイトをして、必要な資金を用意しましょう。
一般的に、不動産投資を始めるための資金は、物件価格の30%ほどだと言われています。
物件購入に必要な初期費用は、物件価格の15%と言われています。
しかし、貯めた資産を全て初期費用に使うのは、現実的ではないため、その2倍の30%の資金を貯めてからスタートするのがおすすめです。
例えば、物件価格が2000万円の場合、30%の600万円の資金を用意します。
資金に余裕のある状態でスタートしましょう。
初心者向け!不動産投資の始め方
必要な準備も整ったら、いよいよ不動産投資を始めます。
不動産投資は、以下のような手順で進めます。
- 不動産会社に相談する
- ローンを申請する
- 物件を購入する
- 管理会社を決める
- 運用を開始する
それぞれの手順について詳しく解説します。
不動産会社に相談する
不動産会社に相談し、投資する物件とエリアを決めます。
「どの物件に投資をするのか」「収益目標はいくらか」「資金はいくらあるのか」によって、選ぶ物件が変わってきます。
不動産会社に説明すれば、希望に沿う物件を紹介してくれます。
ただし、この時に注意したいのは、悪徳な不動産業者に騙されないようにすることです。
口コミ・評判を必ずチェックするようにしましょう。
また、不動産業者に関する情報収集し、知識をつけることで、誠実に対応してくれる業者とつながれる可能性が高くなります。
知識をつけたうえで、リサーチをして、希望に沿う業者に相談するようにしましょう。
ローンの申請をする
適切な業者を見つけ、物件を決めたら、ローンの申請をします。
ローンの申請は、金融機関へ行うのが一般的です。
ローンの審査は、「申請者の状況」と「物件の収益性」から判断されます。
申請者の状況とは、収入・勤務年数・家族構成・他社の借入・返済の遅延歴などの情報です。
「返済能力がない」と判断されると、ローンの審査が通らないこともあります。
また、不動産投資の場合、投資から得た収益をローンの返済にあてるのが一般的なため、物件の収益性も重要な判断材料になります。
審査の判断基準は、金融機関によって異なるため、ある金融機関では審査が通らなくても、別のところであれば通ることもあります。
大手の銀行や都市銀行は、審査の基準が高いですが、地方銀行だと、初心者でも融資をしてくれる場合があります。
相談する不動産業者によっては、提携している金融機関を紹介してくれる場合もあるので、業者に聞いてみるのもおすすめです。
物件を購入する
ローンが通ったら、念願の物件購入です。
契約書を締結し、必要書類を提出すれば、物件のオーナーとなり、不動産投資のスタートです。
物件の購入時に必要な書類は、身分証明書、実印、印鑑証明書などがあります。また、ローンを組んでいる場合は、源泉徴収票なども必要です。
不動産業者に相談すれば、必要な書類を教えてくれるので、業者に聞いてみてください。
管理会社を決める
不動産投資の場合、購入した物件の管理業務は「自分でする」か「管理会社へ委託する」かのどちらかになります。
管理業務は、プロに任せることをおすすめします。
やらないといけない管理業務は、主に以下の通りです。
- 入居者の募集
- 入居申込者の審査
- 家賃の回収
- 部屋や建物の修理 ・メンテナンス
他にも、細かな手続きが多いため、自分でやるのではなく、業者に委託するのが安心です。
管理業務の委託は、多少の費用がかかりますが、その分、別のことに時間を使えたり、新しい投資先を探したりすることができます。
特に、本業をしながら、副業で不動産投資をしている方は、業者に依頼することで、忙しい中でも不動産投資をスタートできます。
管理会社へ委託する際の注意点は、安心できる業者かどうかを見極めることです。
実績のない管理会社だと、そもそも入居者が集まらない可能性があります。
また、対応が不誠実だと、入居者が決まっても、すぐに退去してしまう可能性があります。
不動産投資で成功するためには、実績があって、安心して任せられる管理会社を選ぶ必要があります。
口コミ・評判などをしっかりと確認し、管理会社を決めるようにしましょう。
運用を開始する
物件を購入し、管理会社も無事に決まったら、いよいよ運用のスタートです。
元々、入居者のいる物件であれば、購入した翌月から収益を得られます。
もし、入居者がまだいない新築の物件などの場合は、募集活動から始まります。
管理を委託した業者とも相談をしながら、入居者が集まるように集客をしていきましょう。
また、不動産投資が成功するかどうかは、購入してからの活動が鍵となります。
「購入したから、あとは放置」ではなく、「どうすればより収益が得られるか」「住みたいと思う物件になるか」を考えることが重要になります。
不動産投資のメリット
不動産投資をする具体的なメリットは、以下の通りです。
- 節税ができる
- インフレに強い
- 資産形成ができる
- 生命保険の代わりになる
- 少ない投資額でも始められる
- レバレッジをかけて投資できる
- 軌道に乗れば運用の手間がかからない
上記のように、不動産投資にはさまざまなメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
節税ができる
不動産投資は、節税につなげられる場合があります。
不動産投資によって得られる収益(不動産所得)は、給与所得や事業所得などの他の所得と合わせて計算されます。
もし、不動産所得が赤字になった場合、他の所得の黒字分と相殺が可能です。
例えば、不動産所得が30万円の赤字で、他の所得で黒字が50万円あれば、相殺して、20万円の黒字として計算できるという意味です。
この場合、税金がかかるのは、20万円分になるため、節税につながります。
逆の場合も同じで、他の事業で出た赤字を、不動産所得の黒字で相殺することも可能です。
不動産所得は、他の所得と合わせて計算されるため、節税につながる可能性があります。
インフレに強い
不動産投資は、インフレにも強いです。
インフレとは、商品の値段(物価)が上がることを言います。相対的に言うと、お金の価値が下がっているということです。
インフレが起こるとお金の価値が下がりますが、不動産に変えておけば、物価が上がると、不動産の価格も向上します。
そのため、不動産を持っていると、インフレ時にプラスに働きます。
資産形成ができる
不動産投資を始める理由の多くが、この「資産形成」なのではないでしょうか?
不動産投資は、うまく運用できれば、大きな資産を作ることが可能です。
住人は、長期的に住むことが多く、家賃も変動することはほとんどないため、安定した収入になります。
自由に使えるお金を増やしたり、貯金をしたりなど、目的はさまざまですが、不動産投資で資産形成をしている人が増えてきています。
生命保険の代わりになる
金融機関からローンを組んで不動産投資を始める場合、生命保険の代わりになることがあります。
不動産投資でローンを組む場合、「団体信用生命保険」という保険に入るのが一般的です。
この保険に加入していると、投資家本人が死亡・重度の障害などになった場合、ローンの残債が免除されます。
購入した不動産は残るため、売却して生命保険の代わりとして売却益を得るか、保有し続けて家賃収入を得ることもできます。
レバレッジをかけて投資できる
不動産投資は、レバレッジをかけて投資ができます。
簡単に言うと、実際にある資金よりも高額な物件を購入して投資を始められるということです。
不動産投資は、多くの場合、金融機関などでローンを組みます。
そのため、本来は用意できない資金を作ることができ、規模の大きな物件に投資ができるため、効率よく投資ができます。
これを、「レバレッジ」と呼びます。
自力で用意しようとするとかなり時間のかかる資金を、金融機関から借り入れすることで、すぐにスタートができ、大きなリターンを得られる可能性が上がります。
軌道に乗れば運用の手間がかからない
不動産投資は、軌道に乗れば運用の手間がほとんどかかりません。
運用を開始するためには、さまざまな準備や手続きが必要です。また、運用の開始直後は、物件によっては入居者の集客が必要になります。
しかし、集客ができてくると、それほど手間をかけずに運用ができます。
細かな業務が発生することもありますが、管理会社に委託すれば、ほとんどのことは対応してくれるため、投資家本人の手間はそれほどかかりません。
そのため、得た収入や、できた時間で好きなことができたり、別の投資の準備などを進めることができます。
不動産投資のデメリット・リスク
不動産投資はメリットだけでなく、デメリットやリスクもあります。
- 固定資産税がかかる
- 物件選びに時間がかかる
- 天災の影響を受けやすい
- 物件の維持に費用がかかる
- 入居者が集まらないこともある
デメリットやリスクもしっかり把握しておかないと、「思っていたのと違う」となる可能性があります。
不動産投資のデメリット・リスクも把握しておきましょう。
固定資産税がかかる
不動産を所有していると、固定資産税という税金が課されます。
正確には、土地や建物を所有していると課される税金です。
固定資産税は、不動産投資ローンの有無に関係なく課される税金で、「固定資産税評価額」というものに1.4%を掛けて計算されます。
固定資産税評価額とは、市町村が決めており、土地や建物の価格を基準に算定されます。この、固定資産税評価額は、3年に1度見直しが行われます。
また、土地・建物が、「市街化区域」にある場合は、都市計画税が最大0.3%が加算されます。
物件選びに時間がかかる
先述の通り、不動産投資がうまくいくかどうかを決めるポイントとして、「物件選び」があります。
入居者が集まるような良質な物件を見つけなければ、始めても収益につながりません。
物件選びは、「物件選びについての情報収集」「複数の業者への相談」「入念なリサーチ」など、必要な工程が多いです。
特に最初は、慣れていないこともあり、時間が必要となります。
「始めたい!」と思ったらすぐに始められるものではなく、じっくりと時間をかけて物件を選ぶ必要があるため、スタートまでに時間を要します。
また、良質な物件は、競合も多いため、手に入らず、物件の確定までに時間がかかる可能性があります。
災害の影響を受けやすい
土地や建物は、地震、火事、洪水などの災害の影響を非常に受けやすいです。
例えば、所有している物件で大きな火事が起これば、物件自体が無くなってしまう可能性もあります。
また、大地震により、建物が崩壊し、人が住めなくなる可能性もあります。
予測し切れないものですが、対策をしておくことが重要です。
具体的な対策方法としては、以下のようなものがあります。
- 物件の購入前にハザードマップを確認する
- 「火災保険」「地震保険」に加入する
- 複数の物件を所有する
ハザードマップで、事前に災害が起こった際に、津波が到達するかなどの確認をしておきましょう。
また、保険に加入することで、災害が発生した時のダメージを抑えることができます。
複数の物件を所有し、1つの物件がダメになっても、収入が途絶えないようにすることも重要です。
物件の維持に費用がかかる
物件の維持には、費用がかかります。
水道、ガス、電気はもちろん、共用スペースなど、さまざまな設備の維持・管理が必要になります。
委託している管理会社があれば、必要な手続きは全てやってくれることもありますが、費用は払う必要があります。
また、設備の定期的なメンテナンスだけでなく、入居者から突発的に「ここを直してほしい」と要求される場合もあります。
対応しないと退去につながる可能性があるため、可能な限りの対応が求められます。
入居者が集まらないこともある
発生すると一番つらいのが、入居者が集まらないことです。
どれだけ吟味して物件を選んでも、入居者が集まらない可能性はあります。
実際にスタートしてみないと分からないことですが、できる限りの対策をすることが重要になります。
- 好立地
- コスパが良い
- 設備が整っている
- 住人のニーズに応えている
など、人が住みたくなるような要素が揃っているかを確認して、物件を選びましょう。
また、物件購入後の集客活動も重要です。
特に、新築で、これから住人を募集する物件であれば、認知してもらえるような取り組みが必要です。
委託する管理会社に相談すれば、一緒に考えてくれることもあるので、ぜひ相談してみてください。
不動産投資初心者のよくある失敗と注意点
不動産投資初心者がよくやってしまう失敗と、注意点について解説をします。
何事においても言えることですが、不動産投資は誰でもうまくいくわけではありません。
不動産投資で、大きなお金を失い、ローンだけが残ってしまう人もいます。
これから解説することを参考に、不動産投資で失敗しないように備えをしておきましょう。
予測通りに収益が上がらない
不動産投資では、予測通りに収益が上がらないことがあります。
主な原因の一つは、「雑に収益予測を立てていること」が挙げられます。
実際に運用を始めた時の収益シミュレーションを、事前にしっかりと立てていることが重要です。
特に、都合良くシミュレーションを立てていると、収支が合わなくなり、不動産投資の継続が難しくなることもあります。
最悪の場合、大きな借金だけが残ることもあるので、業者に物件の相談をする時に、収入シミュレーションも合わせて聞くようにしましょう。
何となくで運用を続けてしまう
何となく運用を続けると、不動産投資は失敗に終わりがちです。
物件を購入して、管理業務を委託したら、「どうすれば人が集まるか」「どうすれば長く人が住んでくれるか」などを考える必要があります。
何もしなくてもうまくいくケースは稀ですので、うまくいくよう、さまざまな施策を実施するようにしましょう。
実施する施策も、「とにかくやれば良い」というわけではありません。
運用をスタートしてからも不動産投資の知識を身につけ、収益につながるような効果的な施策を実施しましょう。
目先の利益を追い求めてしまう
不動産投資を始めたばかりの時は、目先の利益を追い求めがちです。
しかし、不動産投資は長期での運用が前提です。
目先の利益ばかりを追い求めると、中長期での運用ができなくなることがあります。
例えば、無理をしてローンを組んでしまい、数ヶ月以内に返済で首が回らないなどです。
直近で利益を出すことも重要ですが、長く運用し続けることを視野に入れて取り組むことが重要になります。
想定外の出来事で収益が激減する
想定外の出来事により収益が激減する可能性もあります。
想定外の出来事とは、例えば、地震、火事、津波、洪水などの災害が発生し、物件がダメージを受け、住むのが難しくなるなどです。
また、所有している物件で、悲しい事故が発生した場合などに、入居が集まらなかったり、入居者が退去したりするケースです。
そのような事態が発生した場合は、収益が激減する可能性があるため、複数の物件を所有するなどして、リスクヘッジをすることが重要になります。
ローンの返済プランの見立てが甘い
ローンの返済プランはしっかりと立てるようにしましょう。見立てが甘く、ローンの支払いが難しくなる場合があります。
不動産投資で得られる収益も計算したうえで、無理なく返済できるプランになっているか確認するようにしてください。
不動産投資は中長期での運用をして利益をあげていくため、返済が難しく数ヶ月で運用を辞めた場合、借金だけが残る可能性があります。
ローンの返済プランは、物件購入時に業者にもしっかり相談したうえで、見立てを立てましょう。
業者に言われたことを鵜呑みにする
業者に言われたことを鵜呑みにしないように注意しましょう。
業者の中には、投資家をカモにしようとする悪徳な業者が存在し、自分たちの利益しか考えていないことがあります。
悪徳な業者に騙されると、損をしたり、投資の失敗につながることがあります。
また、誠実に対応してくれる業者でも、対応してくれるスタッフによって知識に差があります。
業者の話を参考にしつつ、どうするかは自分で意思決定する必要があります。
自分で判断するためには、知識が必要なため、不動産投資についてのインプットは常に行いましょう。
不動産投資に向いている人の特徴
不動産投資初心者によくある失敗と注意点については理解できましたか?
不動産投資には、向いている人の特徴があります。
- 情報収集ができる
- 収入が安定している
- 冷静な判断ができる
上記に当てはまっていないと、不動産投資で成功できないわけではありません。
ただし、不動産投資で成功するために重要な要素になりますので、ぜひ参考にしてください。
情報収集ができる
不動産投資で成功するためには、情報収集が非常に重要になります。
業者の話を鵜呑みにすると、カモにされることもあります。
また、業者の言ってることが全て正しいわけではありません。
業者の話を参考に、自分で選択をする必要があります。
「業者の選び方」「どのようなエリア ・ 物件が良いのか」「どのようにして集客するのか」など、不動産投資においては、さまざまな判断が必要です。
また、必要な手続きや、揃えるべき備品など、把握しておくべきことがたくさんあります。
投資の成功へにつながる判断ができるよう、しっかりと情報収集をする必要があります。
収入が安定している
不動産投資を始める時には、収入が安定していることが重要になります。
不動産投資を始める時には、金融機関でローンを組むのが一般的です。
ローンを組むときには、返済能力の有無が判断されます。その際に、安定した収入があるかどうかは非常に重要なポイントになります。
また、先述の通り、不動産投資は、災害などの影響で、収入が突然減る可能性もあります。
不動産投資での収入が、大幅に下がっても、本業などで安定した収入があると、安心材料になりますし、借りたお金を返せないという状況にもなりにくいです。
冷静な判断ができる
不動産投資では、冷静な判断が必要になります。
不動産投資の情報収集をしたり、業者から話を聞くと、うまくいくイメージがどんどん膨らみ、「これは勝負した方が良い!」という判断から、大きな金額を投資してしまいがちです。
大きな金額を投資することで、ハイリターンを得られる可能性もあります。
しかし、「リスクはないか」「もし、うまくいかなかったときどうするか」「どうやって返済していこうか」など、スタートする前にしっかりと考える必要があります。
業者に言われたことや、収集した情報をもとに、どの物件に、いくらの金額を投資するのかを、冷静に判断することが重要です。
初心者が不動産投資で成功するためのコツ3選
初心者は、やみくもにスタートしてもなかなか成果は出ません。
不動産投資で成功するためのコツは、以下の3つです。
- まずは少額からスタートする
- 信頼できる不動産会社を見つける
- リスクを考慮して資金計画を立てる
不動産投資では、いきなり多額の資金を投資するのではなく、少しずつスタートすることがポイントです。
また、頼れる不動産会社をいかに見つけるかが、とても重要なことになります。
不動産会社選びに失敗すると、搾取されたり、サポートが雑なことがあります。
不動産投資で成功したい方は、ぜひ参考にしてください。
まずは少額からスタートする
不動産投資は、いきなり大金をかけるのではなく、少額からスタートしましょう。
「大きな利益をあげよう!」といきなり貯金をほぼ全て使い切るのはおすすめしません。
これから不動産投資を始める場合、うまくいくかがまだ分からない状態なため、大きな金額を投資するのは非常にリスクになります。
また、少額からのスタートであれば、融資してもらう金額も小さくなり、返済の負担も少なくなります。
まずは少額でスタートして、投資で成功する感覚を掴みながら、少しずつ投資する金額を増やしていきましょう。
信頼できる不動産会社を見つける
信頼できる不動産会社を見つけられるかどうかは、不動産投資を成功させるうえで非常に重要になります。
不動産会社選びに失敗すれば、投資で成功する確率も格段に下がります。
信頼できる不動産会社を見つけるためのポイントは以下の通りです。
- 販売実績
- 会社の業歴
- 口コミ・評判
他にも色々な要素はありますが、上記の3つは必ず確認をしておきましょう。
信頼できる不動産会社を選べば、たくさんのアドバイスやサポートをしてもらえるため、投資の成功確率が上がります。
リスクを考慮して資金計画を立てる
不動産投資にリスクはつきものです。
そのリスクを十分に考慮して資金計画を立てることが重要になります。
例えば、投資した物件で空室が発生すると、利益は減りますが、返済する金額は変わらないため、赤字になる可能性があります。
また、災害の発生や、物件での悲しい事故などが原因で、入居者が減り、利益が大幅に減る可能性もあります。
どのような投資でもリスクが存在しますが、不動産投資では、上記のようなリスクがあることを把握しましょう。
リスクを考慮して、資金計画を立てることで、万が一の時でも、返済で首が回らないという事態が発生しにくくなります。
不動産投資初心者に関するよくある質問
最後に、不動産投資初心者からよくある質問をまとめました。
もし同じ疑問を抱えている場合は、ぜひ参考にしてください。
物件を選ぶポイントは何ですか?
物件を選ぶ時のポイントは、中長期的に利益を得られそうかどうかという点です。
先述した通り、不動産投資は、中長期的に利益を得ていくことがポイントになります。
具体的なチェックポイントは以下の通りです。
- 立地の良さ
- 物件の状態
- 発展してきているエリア
- 人口が増えてきているエリア
上記の点を確認したうえで、予算や、目標によってどの物件を選ぶかは変わってきます。
全ての条件を満たす物件はないので、条件に優先順位をつけ、予算や目標に合わせて物件を選ぶようにしましょう。
不動産投資は節税になりますか?
不動産投資は節税につながる可能性があります。
不動産投資で得る不動産所得は、給与所得や事業所得と合わせて計上ができます。
例えば、不動産投資で50万円の利益があって、他の事業で30万円の赤字が出た場合、相殺して、黒字20万円として計上できます。
逆も同じで、例えば、不動産所得が20万円の赤字で、他の事業で50万円の黒字だった場合、相殺して黒字30万円として計上できます。
不動産投資で得た利益は、上記のように、他の所得の赤字と相殺できるので、節税につながる可能性があります。
不動産投資の元手はいくら必要ですか?
不動産投資を始めるために必要な資金は、物件価格や、目標の不動産収入によって異なります。
ただし、一般的に、不動産投資を始めるために必要な資金は、物件価格の30%だと言われています。
例えば、物件価格が2000万円の場合、30%の600万円の資金を用意します。
物件の購入に必要な初期費用は、物件価格の15%と言われていますが、用意した資産を全て初期費用に使うのは、リスクがあります。
その2倍の30%の資金を貯めてからスタートするのがおすすめです。
サラリーマンでもローンは組めますか?
サラリーマンでもローンを組むことは可能です。ローンを組むには審査が必要になります。
審査は金融機関へ依頼するのですが、判断基準は、「申請者の状況」と「物件の収益性」の2つです。
申告者の状況とは、収入・勤務年数・家族構成・他社の借入・返済の遅延歴などのことで、「返済能力がない」と判断されると、ローンの審査が通らないことがあります。
特に、継続して安定した収入があるかどうかは重要になるため、むしろサラリーマンはローンを組むうえで有利です。
また、投資予定の物件の収益性も重要な判断基準となります。
収益性がなさそうな物件へ投資しようとしている投資家にお金を借したとしても、返ってくる見込みが少ないためです。
不動産投資の始め方まとめ
今回は、不動産投資の始め方について解説をしました。
不動産投資を始めて、成功するために、最も重要なことは、自分自身が知識を身に付けることです。
自分に知識がないと、業者や物件選びで失敗する可能性があります。
また、世の中には、悪徳な不動産業者もありますので、知識を持っていないと騙されてしまう可能性があります。
しっかりと知識をつけたら、以下のようなステップで不動産投資を始めます。
- 不動産会社に相談する
- ローンを申請する
- 物件を購入する
- 管理会社を決める
- 運用を開始する
不動産投資は、物件選び、業者選び、開始後の運用など、成功のためのポイントがいくつかあります。
本記事を参考に、うまくいくよう不動産投資を始めてみてください。