自宅である戸建てやマンションを売却したい。そんな時に重要なのが不動産会社選びです。
最近では「あなたの家や土地を売ります!」などというTVCMも増えてきていますが、いざ本当に売却したい時、どういう基準で不動産会社を選ぶのかは正直迷います。
そんな時役立ってくれるのが「不動産投資一括査定サイト」です。この記事では、この査定サイトがどういったものなのか、おすすめのサイトはどこか、そして、サイトを利用するメリット・デメリットなどを解説していきます。
不動産一括査定サイトとは?初心者にもわかりやすく解説
では、不動産一括査定サイトとはどのようなものなのでしょうか?初心者の方にもわかりやすく説明します。
不動産一括査定サイトとは、物件や個人の情報を一度入力するだけで複数の不動産会社へ無料査定してくれる「不動産のマッチングサービス」のようなプラットフォームサイトです。
効率よく何社かの査定が届きますので、自身の不動産の相場もわかりますし、比較検討することによって効率よく不動産会社を選ぶことが出来ます。
「査定サイトってなんか怪しいんじゃない?」「結局どのサイトを選べばいいのかと、探し方はあるの?」という疑問がある方の為に、おすすめの不動産会社を紹介していきたいと思います。
失敗しない不動産一括査定サイトの選び方!比較ポイントはここをチェック
不動産一括査定サイトは検索しただけでもたくさんあります。これだけあるとどうやって自身に合ったサイトを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで、まず失敗しない不動産一括査定サイトの選び方や比較するときのポイントをあげていきます。
不動産売買の運営実績があるサイト
これは無論言うまでもありませんね。不動産売買運用実績があるサイトは知名度も高く、信頼もおけます。いうまでもありませんが大手で資本力もあるほど安心できます。
大手不動産会社と取引がある
一度は聞いたこともあるような大手不動産会社と提携していたり、TVCMを打っているような会社は全国展開していたり、扱う物件件数も豊富です。
大手との取引が多ければ多いほど信頼がおけますし、実際の物件選びにも役立つ一括査定サイトと言えるでしょう。
売りたい物件の販売実績が豊富
例えば、戸建てかマンションか、都市部中心か地方も対応しているか、そしてご自身の売りたい物件の販売実績が豊富な会社が選べるサイトを選ぶことは重要です。
こちらも全国エリア対応、戸建て、マンションあるいは土地や農地、事業用不動産などまで実績がある大手不動産が多いので、上の2つとポイントが共通します。
売却時のサポートが手厚い
有名な不動産会社は、売却時のサポートメニューが手厚く、充実していることが多いです。売却の仲介だけでなくサポートメニューの多い会社の掲載が多いサイトを選ぶことは重要でしょう。
査定申し込みの時間が長くない
たくさんの会社に査定を依頼する場合に、情報を入力する事項が多くてイヤになってきますよね。
そこで大手の会社は、顧客がデータを入力しやすいようメールでフォームを送ってくれる場合が多いです。簡単に済ませられるとストレスも少なく、スムーズに査定が進んでいくでしょう。
連絡がスムース
査定をしている人も、日中は仕事をしていて連絡が出来ない場合が多いでしょう。電話の他にメールやライン、チャットなど、色んな連絡方法を選択できるサイトは便利です。
担当者のサポートが充実している
査定会社だけではなく、担当者の力があることは必須条件ですね。口コミなどを見て、どんな担当者がどういう対応してくれるのかは比較するポイントだと言えます。
同時査定依頼数が多い
特に大手の不動産一括査定サイトでは同時に複数の不動産会社を査定してくれるところが多いです。多くのサイトが査定数を6~10社程度出してくれます。もちろんこれより多いに越したことはありません。
多くの選択肢があれば、査定額はもちろんの事、サービス、担当者のレベルなど、色々な要素が比較できます。
査定サイトを複数同時に依頼する
大手でサービスの豊富な不動産一括査定サイトは多いのですが、必ずしも単一のサイトに絞り込んで査定してもらう必要はありません。
サイトによって、業者とのマッチングの仕方の条件が多少変わったりするからです。ですから、いいと思った数社に同時査定をしてもらうのがいい結果が出やすいです。
不動産一括査定サイトおすすめランキング12選!
ここでは、数ある不動産一括査定サイトの中でも、色んな角度から見ておすすめのランキングサイトを12選ご紹介します。あなたに合ったサイトに出会えるといいですね。
LIFULL HOME’S
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)は、数ある査定サイトの中でも日本最大級を誇ります。提携社は3,900社を超えており、依頼すればそのうち10社を無料査定できます。
また、データ量も豊富で、依頼する不動産の強みも詳しく調べる事ができますし、住宅メーカーの資料やハウジングアドバイザーへの相談もできます。
何より、匿名で査定を受ける事も可能ですので、不動産や個人情報の漏洩の危険がなく、しつこい営業電話もかかってこないのも大きな特徴です。
SUUMO売却査定
TVCMなどでもおなじみのSUUMO売却査定は、株式会社リクルートが運営する大手不動産一括査定サイトです。
提携する2,000社の中から10社を同時に査定できるほか、販売相場を調べる事も出来たり、自身の物件を広告として掲載できるというメリットもあります。
その他、物件購入前の資金やローンの相談、引っ越し費用見積など、不動産にかかわるたくさんの事を相談できるのも強みです。
HOME4U
HOME4Uの運営母体は、株式会社NTTデータグループで、日本で初の不動産一括査定サイトでもあり、歴史と信頼があります。
HOME4Uの強みは、最短60秒というスピーディーな査定依頼、専属のオペレーターによる電話相談ができるほか、無料で10社まで土地活用などの相談などの嬉しいサービスもついています。
マンションナビ
マンションナビは、買取だけでなく、賃料や仲介査定ができることも特徴です。賃料査定をしてくれるサイトは珍しく、顧客ニーズに応じて提案してくれるのはメリットです。
また、マンション物件に特化しており、提携会社2,500社の中から最大9社まで同時査定が可能です。
リビンマッチ
リビンマッチは、東証グロース上場のリビン・テクノロジーズ株式会社が運営するポータルサイトです。スタートは2006年と歴史もあり、厳しい基準で厳選した1,700社と提携しているのも強みです。
それ故、サイトの信頼性も高く、セキュリティもしっかりしています。また電話でのヒアリングきめ細やかで、エリアも全国カバーしていますので、地方の方にもおすすめできます。
イエウール
イエウールは、東京証券取引所スタンダード市場に上場している株式会社Speeeが運営母体のサイトです。
提携企業も2,300社と多く、同時に6社の査定が可能ですし、コツコツとした営業力で全国展開し、ここ数年提携業者をどんどん伸ばし実績を上げている成長企業です。
イエウールも提携企業が全国規模で、厳しい審査を実施しており、悪徳業者とは契約しない為、地方の方にもおすすめできるポータルサイトです。
すまいステップ
すまいステップも、イエウールと同じ株式会社Speeeが運営しています。イエウールと違うのは、より厳しい審査基準をクリアした業者としか提携していないという事です。
その為、提携業者は1,000社あまりとなりますが、査定にかかってからの売却までのスピードも速く、外れのない業者と取引できるというのがメリットです。
また、業者それぞれの口コミや実績も調べることが出来る他、匿名での査定にも受け付けているのが特徴です。
ズバット不動産売却
ズバット不動産売却の運営会社は株式会社ウェブクルーというIT企業で、他にも「保険」「引越し」「自動車」「シニア」 「教育」などの分野で比較サービスを展開しています。
不動産売却対象エリアも全国で、マンション、戸建てはもちろん、土地、ビルその他の不動産は何でも対応しています。
不動産売却の歴史こそ浅いものの、近年実績を伸ばし、勢いのあるポータルサイトです。
おうちクラベル
おうちクラベルはソニーグループのSREホールディングス株式会社が運営している不動産一括査定サイトです。
運営するSRE不動産は、AIの査定価格を比較検討できるのが特徴で、より精度の高い査定を併用できるのが魅力です。
また、おうちクラベルの公式サイトには「お役立ち情報」として、不動産売却に役立つコンテンツがたくさん掲載されているのも魅力です。不動産売却が初めての人にも扱いやすいポータルサイトと言えるでしょう。
すまいValue
すまいValueは、日本の不動産業界のリーディングカンパニー6社(三井不動産リアルティ株式会社、住友不動産販売株式会社、東急リバブル株式会社、野村不動産ソリューションズ株式会社、三菱地所ハウスネット株式会社、小田急不動産株式会社)が提携する不動産一括査定サイトです。
すまいValueは上記6社に同時査定が申し込める他、売却の成約もスピーディーかつ高確率で決定するのが強みですし、肝心の査定額も他サイトより高めのケースが多いです。
ただ、提携が大手6社だけとなりますので、都会の物件には強いのですが、田舎や過疎地などは対応していない地域が多く、そこは注意が必要です。
RE-Guide
RE-Guide(リガイド)は、東京都千代田区のIT企業、ウェイブダッシュ株式会社が運営する老舗の査定サイトです。
独自の審査を通過した全国900社と提携し、一度に最大10社の査定が出来ます。また、売却以外にも賃貸やリフォームなどのニーズにも対応しているのが特徴です。
また、窓口のアドバイス内容も盛りだくさんで、不動産売却だけでなく、自宅売却方法や鑑定評価、口コミ、そしてローンシミュレーションなど初心者の方にも読むだけで知識になる情報がたくさんあります。
不動産売却の窓口
不動産売却の窓口は、上述したリビンマッチの経営母体のリビン・テクノロジーズ株式会社が運営する不動産売却に特化した一括査定サイトです。
大手のみならず「地域密着型」をうたっており、全国の物件にも対応できるので、地方の物件を売却したい人向けのサイトと言えます。
また、サイトから契約すると3,000円相当の商品券が「祝い金」としてもらえるのも特徴です。また、プライバシーマークを取得しているため信用度も高く、物件の種類も幅広く対応しています。
不動産一括査定サイトを利用するメリット
では、改めて不動産一括査定サイトを利用するメリットについて解説していきましょう。
短時間で複数の会社に査定依頼できる
不動産一括査定サイトの一番の魅力は、複数の不動産会社に一度に査定を依頼できることです。
ネットが普及した現代だからこそ活用できるサービスです。もしも一軒一軒不動産を回って探すとなると、途方もない時間と労力がかかります。
自宅から手軽に査定可能
不動産一括査定サイトは、自宅にいながらパソコンやスマホから気軽に検索でき、また、申し込むことが出来ます。
入力も一度で済みますので、作業自体も簡単です。
忙しい人にも向いている
不動産売却を考えている人で、会社勤めで忙しい方にも簡単にできるのが一括査定サイトのメリットです。
連絡などもメールやラインを活用できますので、仕事をしながらスキマ時間に連絡を取り合い、取引を進めていくことが出来ます。
遠方の物件の査定もできる
例えば東京に住んでいて、故郷の九州の実家の売却を考えている時、いちいち九州に足を運ぶ必要がありません。
実家に対応している一括査定サイトをいくつかピックアップし、査定してもらえば、東京にいながら査定額を知ることが出来ます。
会社ごとの強みを知って選択できる
不動産会社には、独自の強みや売りがあります。例えばマンション専門とか、首都圏エリアの物件に強いとかです。
一社ごとに調べていくには時間がかかりますが、不動産一括査定サイトで検索すれば、すぐにわかるので、これも時短になり大きなメリットです。
自分に合った不動産一括査定サイトを選べる
不動産一括査定サイトにも、登録している不動産会社により、特色が違ってきます。例えば大手不動産に強いとか、逆に中小がメインとか、ローカルエリアに強いとかです。
査定サイトを比較し、特色を調べて絞り込んでいくと、より好条件の取引が期待できます。
不動産一括査定サイトを利用するデメリットや注意点
続いて、不動産一括査定サイトを利用するデメリットについて説明していきます。
査定価格の正解がわかりにくい
不動産一括査定サイトに依頼した場合、基準となるのは約3ヶ月間あれば売却可能であろうという基準であることが多いです。
その為、査定価格の基準がわかりにくい=正解もわかりにくい、という事があります。場合によっては数百万の差が出る場合もありますが、必ずしも高い方が正解とは限らないからです。
比較する会社が多いと迷う
大手の不動産一括査定サイトは6社~10社くらいで一括査定してくれます。基準もそれぞれ異なるため、依頼先に迷うことも多いです。
営業電話がかかってくる
不動産一括査定サイトの提携業者には、営業電話やメールが繰り返し来る会社や担当者も少なくありません。個人情報の順守には力を入れているものの、一部ではこのような業者がいるのは残念です。
こういった場合は面倒ですが、業者が登録している不動産一括査定サイトにクレームを申し入れて対処するとよいでしょう。
査定価格で実際売却できるとは限らない
査定価格はあくまで査定の金額ですので、諸所の事情を加味されて、実際より安い値段になってしまう場合があります。
本気で売却を考えている場合は、実際に物件に足を運んでもらって、少しでも精度の高い価格を出してもらえるよう交渉する事も必要です。
不動産一括査定サイトを利用する手順や流れを解説
実際に不動産一括査定サイトを利用する手順や流れは以下の通りですので、参考にしてみてください。
不動産の査定内容を把握しておく
不動産一括査定サイトに早く正確に入力するために、物件の情報を調べてメモなどしておきます。
内容は、物件所在地、築年数、面積(建物・土地両方)、間取りです。もし分からなければ管轄の法務局に問い合わせすれば分かります。
物件の相場価格を調べ、希望額を決めておく
こちらは必須ではありませんが、該当する不動産の大体の相場価格を調べ、売却の希望額を決めておくといいでしょう。まったくわからない状態で査定に望むよりは、不動産担当者と交渉するときの判断材料や基準になります。
机上査定か訪問査定か、どちらかを選択
机上査定は文字通り書類のみの査定、訪問査定は実際に担当者が訪れて査定をおこないます。通常は検討している段階では机上査定、いよいよ決めようというときは訪問査定の順でおこないます。
机上査定の情報を入力
準備が出来たら机上査定の情報を入力していきます。事前に準備しておいた物件情報・個人情報を正確に入力して送信します。
不動産会社からの連絡を確認
査定情報を送ると、不動産会社からメールもしくは電話等で返信が来ます。通常数日かかりますので待ちましょう。
不動産会社を選び、訪問査定
ご自身の希望に合いそうな不動産会社をしっかりと選定してください。そしていよいよ訪問査定を依頼しましょう。訪問査定では実際に不動産会社の担当者が物件を見に来て精査していきます。
満足いく査定結果が来たら仲介取引を依頼
ご自身の納得いく希望額、またはそれに近い額が出たら、不動産会社に仲介を依頼します。あとは買主が現れるのを待つだけですので不動産会社に任せておいてよいでしょう。
不動産一括査定サイトに関するよくある質問
それでは、不動産一括査定サイトに関するよくある質問をまとめてみました。サイトを活用する際の参考にしてみてください。
Q.自宅売却をする場合、住みながら査定してもらい募集などの活動はできますか?
A.もちろんできます。ご自宅売却の場合は、居住しながらの査定及び買主募集が多いです。
Q.査定してもらってから実際の売却までどのくらいの期間を見込んでいればいいですか?
A.平均すると2か月~半年くらいです。ただし物件の条件によってかなり差が出ますので、すぐに売れたり、なかなか売れなかったりと例外も多いです。
Q.長期間売れない場合困るのですがどうしたらいいでしょうか?
A.定められた期間内に売却ができないと、会社側が買い取るという「買取保証制度」の契約がついている不動産会社があります。査定の際に契約について打ち合わせをしておくとあとで困りません。
Q.有料の査定の場合はありますか?
A.あります。それは、不動産鑑定士に査定を依頼する場合です。具体的には相続や何らかの裁判のために物件の市場価格を調べ、証拠となる書類を提出してもらう必要がある場合には相応の費用がかかります。
Q.査定額ピッタリで売却しなくてはいけませんか?
A.不動産会社から査定額が出ても、必ずしもその金額で売却する必要はありません。もちろん断る事も出来ますし、あくまで目安ですので、査定額より高く売れる方法を検討する余地もあります。他社の一括査定サイトを複数利用してみるのもいいでしょう。
Q.物件所有者ではありませんが査定申し込みはできますか?
A.基本的には不動産の所有者またはその親族がおこなう必要があります。所有者の法的な代理人など、正当な理由があれば申し込み時に詳細を記入する必要があるでしょう。
Q.自宅を売却手続きを進めているのをご近所に知られたくないのですが。
A.大手一括サイトなどと提携されている不動産会社は、個人情報の保護やプライバシー漏洩には十分に気を遣う配慮をされています。ただし、本当にご近所に知られたくない場合は、物件の広告を出す際などに写真が使えないなど、かなりの制限を受けます。
回避策として、不動産会社に買い取ってもらうとか、不動産会社に登録している購入希望者ネットワークの中から購入者を募ってもらうなどの手がありますので、相談してみる事をおすすめします。
Q.売却の時に打つ広告費は誰が負担しますか?
A.不動産の売買に絡む広告費はすべて不動産会社が負担します。ただし、契約によっては違約金が発生するケースの場合、まれに売主負担になる場合があります。こちらも気になる場合は事前に調べておきましょう。
Q.築年数がかなり経っている家ですが、何か注意する点はありますか?
A.いわゆる「古民家」などの場合、買い手がなかなか見つからない事が多いです。更地にして、土地として売り出した方がいい場合もありますので、ここも業者と相談しましょう。
Q.不動産営業マンはこちらから選べますか?
A.いざ契約を結ぶ段となって不動産営業マンとやりとりするけど、どうも相性が良くない、好きになれない、という場合もあります。人間だれしも相性があります。
こういう時は我慢せず、不動産会社に連絡して担当者を変えてもらいましょう。例えば知識豊富で口も上手な営業マンより、口数は少ないけれど気さくで熱心に付き合ってくれる人柄の営業マンの方がいいという人もたくさんいます。
まとめ
この記事では不動産一括査定サイトについて解説してきました。一括サイトについてイマイチ不明瞭だったことや不明だった点などもお分かりいただけたかと思います。
不動産売却などを考えている方は実際に上記の12選のサイトを色々調べて、ご自身の物件を含め売却後のライフスタイルに合った不動産会社に出会えることを願ってやみません。